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電子書籍端末「キンドル」が示す新たな融合

2009 - 11/25 [Wed] - 00:54

 【NIKKEI NET IT PLUS】

電子書籍端末「キンドル」が示す新たな融合
更新:11月24日 10:38

 日本でも米アマゾン・ドット・コムの電子書籍端末「Kindle(キンドル)」が入手可能となったが、実際に使ってみて改めて衝撃を受けた。キンドルは、ビジネスモデルの進化の方向性について様々なことを示唆している。特に重要なのは、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの融合である。(岸博幸)

■インフラ・レイヤーを透明化

 キンドルは本当に使いやすい。プラットフォームとして便利であるのみならず、端末の軽さや操作性、デザインの良さも秀逸である。つまり、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの双方の観点で競争力を備えているのである。

 一方で、利用者なら誰でも気づくことだが、キンドルでは通信コストを心配する必要がない。例えば米国の新聞を定期購読すると新聞のデータを毎日ダウンロードするのだが、通常の携帯などと違ってパケット代や通信料といったものをまったく意識しなくてすむ。

 これは通信料が定期購読料に事実上含まれているからだろう。つまり、ネット上のビジネス構造におけるインフラ・レイヤーが、ユーザーからは見えないバックヤードに後退してしまったのである。

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書籍を見やすく表示できるキンドルの
新型機「Kindle DX」
 これら2つの事実を重ね合わせると、キンドルはネット上のビジネス構造に即して言えば、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの融合を実現したに他ならないといえるだろう。その結果として、インフラ・レイヤーが限りなく透明化してしまったのである。

 このキンドルの戦略はビジネス的に非常に正しい。プラットフォーム・レイヤーでは、米グーグルやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で市場シェアを伸ばした強力な競争相手がひしめいている。そのレイヤー単独で競争しても勝ち目はないであろう。そこで、プラットフォームに端末を融合させることで、新たなバリューを構築しているのである。

 このように考えると、実はアップルの「iPhone」や任天堂の「Wii」などのヒット商品も、方向性としては同じようにプラットフォームと端末を融合させている。しかし、キンドルはインフラ・レイヤーを透明化させてしまった点で、さらに進化した方向性を示しているのではないだろうか。

 私は、キンドルはビジネスの側と政策の側の双方に、重要な教訓を示していると考えている。

■キンドルが示す3つの教訓

 第一の教訓は、新たな融合は横のレイヤーで始まっているということである。未だに「通信と放送の融合」を針小棒大に騒ぐ人が散見される。確かに時代遅れの制度を直すという点では意味があるが、しかし、逆に言えばそれ以上の意味はない。そんな縦割りの世界の融合よりも、グローバル・ビジネスの最前線で重要なのは横のレイヤーの融合であるということを、多くの関係者が認識すべきではないだろうか。

 第二の教訓は、通信事業者は早く周辺レイヤーに事業展開していかないと、いよいよ厳しくなるということである。キンドルのようなビジネスモデルが増えたら、インフラ・レイヤーはますます透明化するし、収益を上げにくくなる。人口減少で市場が縮小するしかない日本では、特にそうである。この残酷なリアリティーを認識したうえで、早く適切な事業戦略を構築すべきではないだろうか。

 第三の、そして最大の教訓は、ネット関連のビジネスではやはりプラットフォーム・レイヤーがもっとも重要であり、かつ、グーグルなどのプラットフォームで市場シェアを持つプレーヤーと競争するためには、垂直統合のビジネスモデルを志向せざるを得ないということである。

 かつてネットが普及し始めたころ、米国でも「content is king」と言われていた。ネット上のレイヤー構造の中で、付加価値の源泉は上位にシフトしていくと考えられたのである。しかし今どき、そんなことを言う人は誰もいない。

 むしろ「search is king」「platform is king」と言われている。ネットも所詮は情報・コンテンツの流通経路であり、アナログの新聞やテレビと同様、流通独占を獲得したプレーヤーがもっとも儲かるのである。そして、ネット上での流通の肝はプラットフォーム・レイヤーなのである。

 官僚や学識経験者の中にはよく「日本のコンテンツ産業は競争力がある」といった発言をする人がいるが、それだけでは何の意味もないことを理解すべきである。確かにコンテンツ自体の競争力はまだある。しかし、それだけではビジネスで勝てないことは、昨今のアニメ産業の崩壊状態からも明らかである。

■日本にもチャンス

 一方、キンドルが実現した姿は、正確には「コンテンツ+プラットフォーム+端末」という垂直統合モデルである。プラットフォームと端末を融合させたうえで、そこに乗っかるコンテンツはいいものであって当たり前なのである。よくないコンテンツは相手にもされないだけである。

 こうした事実から、政策とビジネスの双方の関係者が、(1)コンテンツはよくて当たり前、(2)これからは、ネット以外も含むコンテンツの出口戦略が重要、(3)そこでは、キンドルのような垂直統合モデルが強みを発揮する――という教訓を学ぶべきではないだろうか。

 逆に言えば、キンドルは日本のチャンスも示していると個人的に考えている。端末レイヤーに属する日本の家電メーカーは、落ちぶれつつあるとはいえ、まだ十分な国際競争力を有している。かつ、日本はコンテンツでも強みを持つ。従って、プラットフォーム・レイヤーが弱くても、日本の強みを集結した海外展開可能な新たな垂直統合モデルを構築できる可能性はあるはずである。

 繰り返しになるが、通信と放送の融合は所詮国内市場の話である。しかし、人口減少で市場が縮小するしかない日本では、それを進めるだけではまったく意味がない。

 ビジネスの最前線で進みつつある現実は、横のレイヤーの融合を通じた新たな垂直統合モデルである。官民の双方がそうした認識を持って、日本としての新たなバリューを海外に提示できるように一致団結すべきだろう。
[2009年11月24日]

-筆者紹介-
岸 博幸(きし ひろゆき)
慶応義塾大学大学院メディアデザイン科教授、エイベックス取締役
略歴
 1962年、東京都生まれ。一橋大学経済卒、コロンビア大学ビジネススクール卒
業(MBA)。86年、通商産業省(現・経済産業省)入省。朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)、資源エネルギー庁、内閣官房IT担当室などを経て、当時の竹中平蔵大臣の秘書官に就任。同大臣の側近として、不良債権処理、郵政民営化など構造改革の立案・実行に携わる。98〜00年に坂本龍一氏らとともに設立したメディアアーティスト協会(MAA)の事務局長を兼職するなど、ボランティアで音楽、アニメ等のコンテンツビジネスのプロデュースに関与。 2004年から慶応大学助教授を兼任。06年、小泉内閣の終焉とともに経産省を退職し、慶応大学助教授(デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構)に就任。08年から現職。
 なんか、分かるような分からないような話だなぁ。私の理解力の乏しさによるのだが、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの融合といいつつ、「インフラ・レイヤー」という言葉が出てくる。通信料を意識しなくていいという文脈で用いられているので、「インフラ・レイヤー」はプラットフォームレイヤーと同義か?う〜ん、も一つ分からん。

 それと、「新たな融合は横のレイヤーで始まっているということ」というのがなんの事だろう。キンドルが実現した姿が「「コンテンツ+プラットフォーム+端末」という垂直統合モデル」ということは分かるが、それと横のレイヤーとどう関わるのだろう?「横のレイヤーの融合を通じた新たな垂直統合モデル」。。。だめだ、分からん!

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家読:家族のふれあい リビングに「文庫」、親子で感想話し合って

2009 - 11/23 [Mon] - 15:06

 【毎日jp】

家読:家族のふれあい リビングに「文庫」、親子で感想話し合って

 家族で読書の楽しみを共有する「家読(うちどく)」運動が静かに広まっている。子どもの読書量は増えているが、1カ月に単行本を一冊も読まない大人が半数に上り、子より親の読書離れが進んでいる。読書の秋。「家読」をきっかけに本に親しみ、家族のコミュニケーションを図ってみてはどうだろう。【木村葉子】

 日本三名瀑(めいばく)の一つ「袋田の滝」がある茨城県大子町は、山あいの自然豊かな町だ。子どもたちの心を読書で育てようと、07年に「読書のまち」宣言をした。小中学校では「朝読」(朝の読書)に加え、家庭での読書を勧める「家読」にも取り組んでいる。

 夕方、宿題を終えた同町立生瀬小5年の平山葉月さん(10)は、リビングのソファで保育園児の弟たちに絵本の読み聞かせを始める。いつもはやんちゃな弟たちが、じっと聴き入る。「ほんのひとときですが、静かな時間が持てます」と母直美さん(31)はほほ笑む。

 平山家は2歳から13歳までの6人きょうだい。長男の隼さん(13)が小学6年の時から、学校で「家読」がはじまった。A4判の「家読カード」が配布され、読んだ本の題名、親子の感想を書き込んで学校に提出する。平山家に特別な読書習慣はなかったが、直美さんは「1日2冊」の読書を宿題として子どもたちに課し、町内唯一の図書館から手軽に読めそうな絵本を借りては、リビングに置いた。初めのうちは面倒くさそうだった子どもたちも、4カ月を過ぎるころから進んで読むようになった。

 今では隼さんは週4〜5冊、葉月さんは1日4冊のペースで読み終える。直美さんは週1回、マイカーで図書館へ行って30冊ほど借りてくるが「図書館の本もほとんど読み尽くしてしまった」という。

 「戦争や命の大切さ、親がうまく話せないことを本は教えてくれる」と直美さん。読んだ本のことを子どもたちと話すことが日常的になった。家読カードの記入のために子どもたちと本を共有するうちに、直美さん自身も絵本や児童書の魅力に気づいたという。最近は自分のための本も借りている。「家事を手早く片づけ、一杯のコーヒーとともに楽しむ読書が、生活に張りを与えてくれています」

 ◇子が読む本に関心示すことから−−運動推奨のトーハン、加藤真由美・広報室長に聞く

 「家読」を推奨するトーハンの加藤真由美広報室長に、取り組み方を聞いた。

 学校で広く取り入れられている「朝の読書」運動(朝読)は、昨年20周年を迎えました。これまでに約960万人が「朝読」を経験した計算になります。読書の楽しみを知った子どもたちが親世代になったいま、親子で「朝読」を経験している家庭も少なくありません。せっかく身に着いた読書習慣を継続させ、親子間の会話やかかわりが豊かになるようにと、06年から「家読」を推奨しています。

 「家読」に難しい約束はありません。「何読んでいるの?」と、子が読んでいる本に親が興味を示すだけでもよいのです。読書をしているとほめられるので子どもたちは喜びますし、親が知らない本の世界について話せるのはうれしいこと。一番の効能は、本を通じて親子や家族のコミュニケーションが深まることでしょう。

 親が子どものころ読んだ本を子に勧めたり、きょうだいで本から得た知識について、クイズを出し合うのもよいでしょう。本を見ながらお菓子や料理を作るのも「家読」の一つ。リビングの一角に家族のお気に入りの本を置き、いつでも手に取れるようにするのも楽しいものです。

 目安として「約束」=別表=を提案していますが、これに縛られることなく、それぞれの家庭の「家読」を進めてほしいですね。

 ◇「1カ月0冊」16歳以上の半数

 「第55回学校読書調査」(09年)によると、1カ月間に読んだ本の平均冊数は、小学生は8.6冊、中学生は3.7冊だった。一方、16歳以上の男女を対象にした「第62回読書世論調査」(08年)によると、1カ月間に書籍や雑誌を読んだ平均冊数は、単行本0.9冊▽文庫、新書本0.8冊▽週刊誌1.2冊▽月刊誌0.9冊▽マンガ本1.1冊。全く読まなかった人は単行本で50%と、前回より10ポイント増えた。

==============

 ■「家読」の約束
(1)家族で同じ本を読もう
(2)読んだ本で話そう
(3)感想ノートをつくろう
(4)自分のペースで読もう
(5)家庭文庫をつくろう
 ※トーハンが全国5カ所の小学生計30人と考えた提案
毎日新聞 2009年11月23日 東京朝刊
 我が家も子供が本に接するのに抵抗を持たないようにリビングに本を置きたいと思っているんだが、私が言うと、置き場所に困っている本をリビングに持ち込もうとしていると思われているようで、ダメなのだ。リビングに『大漢和辞典』とか並んでいると、子供の頃の私は、きっとひたすら知らない漢字を見てはドキドキワクワクしていたはずなのだ。

 この記事では児童書に親が関心を寄せる観点から書かれているが、大人が読む難しい本を親が読んでいる、そういう姿を見せるのも大事だと思う。「お父さんが読んでいたあの分厚い、難しそうな本、いつか絶対読んでやる!」そんな向上心を育てたいなと思う。
 
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『図で考える人は仕事ができる』

2009 - 11/21 [Sat] - 23:22

図で考える人は仕事ができる


 久恒啓一 著『図で考える人は仕事ができる』(日本経済新聞社 2002年) 読了。

 文章で説明したり、問題点を箇条書きするよりも、図を使った方がメリットが大きいということを、文章で説明した本。とにかく、タイトルに相違して図が少ない。著者が大学の教員だった時に学生と取り組んだプロジェクトの紹介もあるが、その時に作成したと思われる図の紹介がない。また、経済白書など普段読まないようなものも図を書くことで理解ができるとあるが、その図は割愛されていて、その図を使って整理された内容をやはり文章で紹介している。ということで、ちょっと不親切だが、図で考えるということには様々なメリットがある。マインドマップに似ているが、マインドマップの方が自由度が高く、楽しそうである。

 さて、最後の第7章は「図で人生をデザインしよう」というものである。そこに孔子の言葉が引かれ、著者の考えが述べられているので紹介しよう。
 さて、日本人の年齢観・人生観に悪い影響を与えているのは、中国の聖人・孔子ではないかと私は考えます。
 「吾十有五にして学に志す。三〇にして立つ。四〇にして惑わず。五〇にして天命を知る。六〇にして・・・・・・」は、孔子の言葉としてあまりにも有名です。
 「もう三〇になってしまったが、立つまでにはいかないなあ」「もう四〇か、しかし迷いはますます深くなる」などと慨嘆する人を見る機会が多くなりました。現在では三〇歳はやっと仕事がわかり始めたころであり、四〇歳は不惑ではなく最も迷いの多い年代でしょう。
 しかし、今や人生八〇年時代になっており、人生五〇年時代と比べて六割増しの人生になっていることを忘れてはなりません。つまり、昔の一五歳は現在では二四歳、昔の三〇歳は四八歳、昔の五〇歳は八〇歳なのです。そう考えると悲観すべきものでもありません。
 五〇歳前後で立てばいいのだ、六〇代半ばで迷いがなくなればよいのだと考えたいものです。昨今何かと話題にのぼる団塊の世代は、職場から「退く」時期にあるのではなく、まさに「立つ」ときなのだということでしょう。<中略>
 ややもすれば、私たちは年齢に対する固定観念が強すぎて自縄自縛になっているのではないでしょうか。高齢社会をデザインするにあたっては、まず、長年日本人の人生観を支配してきた孔子の人生訓から脱却する必要があるでしょう。(p.196)
 私はこのようには思わない。むしろ孔子が示した年齢観を、現代人は長寿を獲得することで人生で「2度」経験できると考えた方がよい。現代日本はすでに学ぶ機会が整っている。情報も溢れている。その気になれば、孔子が示した年齢観よりも早く「立つ」ことも「不惑」に達することもできる。ただ、そこには時間経過による経験というファクターもあるだろうから、「五〇にして天命を知る」くらいまでは、まだ充分孔子の言葉は生きると思う。そして、「第2の人生」をいかに生きるかをもう一度「学に志す」ところから始めるのだ。前半の人生でほったらかしてきた家族や趣味、地域社会への貢献などを考え直し、充実した人生を送るために。

 「孔子の人生訓から脱却する必要がある」というが、孔子の人生訓を現代の平均寿命に間延びさせたに過ぎず、「脱却」したとはいいがたい。孔子の年齢観を間延びさせただけでは、はっきり言ってつまらない。

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グーグル書籍検索訴訟、2月に最終公聴会 NYの連邦地裁

2009 - 11/21 [Sat] - 00:37

 【NIKKEI NET 2009/11/20】

グーグル書籍検索訴訟、2月に最終公聴会 NYの連邦地裁

 【シリコンバレー=田中暁人】絶版本の内容をインターネットで検索・閲覧できる米グーグルの「グーグル・ブックス」を巡る訴訟で、ニューヨーク州の連邦地方裁判所は19日、最終公聴会を来年2月18日に開催することを決めた。グーグルと米出版界が今月13日に提出した修正和解案に対する意見を募り、最終的に承認するかどうかを審議する。

 グーグルなどは、サービス対象を米国や英国など4カ国で出版された書籍に限定するとした修正和解案を提出した。グーグルなどは当初、世界の書籍を対象にした和解案をまとめたが、各国からの反対を受けて和解案の修正に追い込まれていた。(23:33)
 とりあえず、メモ。

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デイリースポーツがiPhoneで読める電子版発行へ

2009 - 11/21 [Sat] - 00:17

【産経ニュース】

デイリースポーツがiPhoneで読める電子版発行へ
2009.11.20 23:01

 神戸新聞社とデイリースポーツ社は20日、デイリースポーツの紙面をそのままパソコンや米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」で読める「電子版」の発行を、来年春をめどに始めると発表した。

 中国をはじめ海外在住の日本人向けにも多機能携帯電話(スマートフォン)で読める電子版を販売するという。

 価格など詳細は後日発表する。

 神戸新聞社は来年3月、デイリースポーツ社を吸収合併する予定。
 日本だけでなく、海外にも日本語の電子新聞が配信されるというわけか。海外でも満員電車の中でも新聞読めますね。

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