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『夢をかなえる勝負力』
瀬川晶司 著『夢をかなえる勝負力!』(PHP研究所 2006年)
2005年、61年ぶりのプロ棋士編入試験開催を取り付け、見事合格した瀬川氏と、勝負の世界に身を置いた人、勝負を心理学から研究している人、ゲーム理論から研究している人、そして、勝負に負けた(失敗した)という観点から研究している人との対談集。
瀬川氏自身は将棋を除けば、ごく普通の人のような感じだ。むしろ対談相手の方が、瀬川氏を分析している点が面白い。将棋の世界でプロになるのは難しいようで、奨励会の年齢制限がある。瀬川氏もこの年齢制限で奨励会を辞め、プロへの道も一旦諦めている。この年齢制限の是非も対談者によって見解が異なり、面白い。
タイトルにある「勝負力」は、プロ棋士編入試験で合格を勝ち取った力と大方の人は思うだろうが、私はやはり、日本将棋連盟理事会に嘆願書を出した時の力だと思う。半世紀を超える慣習を突破する「勝負力」はやはり相当なものだろう。そして、それは瀬川氏だけの特別なものではなく、どんな人にも備わる「勝負力」だというところが重要だろう。
ソニー、米で新型電子書籍端末の受注開始 「キンドル」に対抗
更新:11月19日 10:22
【ニューヨーク=武類雅典】ソニーは 18日、無料の無線通信で書籍などのデータを簡単に取り込める新型の電子書籍端末「リーダー・デイリー・エディション」の先行予約販売を米国で開始した。価格は約400ドル(約3万6000円)。米アマゾン・ドット・コムの端末「キンドル」に対抗する。
自社サイトで今回受け付けた注文品の出荷は12月18日から来年1月8日を予定。「実際の配達日は保証できない」と説明している。米メディアからは「クリスマスに間に合わないケースも出てくるかもしれない」と指摘されている。
東アジア出版人会議:「100冊」を選定、翻訳出版へ

東アジア出版会議で日本の書籍を見る
香港の陳萬雄さん
東アジアに読書共同体を作ろうという民間の国際プロジェクトが動き出した。編集者らが組織する「東アジア出版人会議」(金彦鍋会長)が韓国・全州市での大会で発表した「東アジアの100冊」がその第一歩。日本、中国、韓国、台湾、香港の五つの国・地域の編集者らが人文書を選び、来春にはそれぞれの国・地域で解説書を出版、その先の翻訳へとつなげる。大会の模様をリポートする。【佐藤由紀】
大会会場の国立全北大学会議場。廊下に並ぶ100冊を参加者らが代わる代わる手に取っていた。韓国語版がある『自動車の社会的費用』(宇沢弘文・岩波新書)や日本語訳が出版されている『中国歴史概要』(一橋書店)など一部を除いて、大半は自国以外で未翻訳。歴史、芸術、文学、政治、経済、社会と多彩だ。
「丸山真男はじめ日本書の翻訳は出ているが、いずれも中国の立場で選んでいる。今回の26点は日本の編集者が私たちに『ぜひ読んでほしい』と勧める客観的なリスト。概要を読むだけで今からわくわくする」
中国の出版社・三聯書店の若手編集者、舒煒さん(39)が語る。
中国では四川省に拠点を持つ出版社が名乗りを上げ、来年にも10点を翻訳、10年後には「東アジアの100冊」を図書館に備えたいとの目標を掲げている。主な読者層として大学生など30代以下の青年層を想定している。「上の世代と違い若者たちは戦争や対日関係などについて柔軟な考え方をもっている。日本や韓国へ旅行したり留学する人も増えた。今回の翻訳出版が幅広い日本人著者への関心に結びつくのではないか」(舒さん)
同会議の呼びかけ人の一人で平凡社の元編集局長の龍澤武さんによると、それぞれの国・地域の編集者らが、自らの文化、歴史、思想、社会などにかかわる問題を深く掘り下げた「現代の古典」を選択したという。「東アジアには書物交流の長い歴史があるが、近代化以降は欧米の人文書の翻訳が圧倒的に多い。100冊は東アジアの読者に日本の名著を紹介するだけでなく、日本の読者の刺激にもなってほしい」と期待する。
大会では、翻訳者確保の難しさ、著作権条件のクリア、商業的に成り立つか、といった問題点が数多く指摘され、実際の翻訳出版には長い時間がかかりそうだ。その一方で「新訳出版に合わせて著者や編集者を招いてセミナーを」(韓国)、「科学書の共同出版も」(日本)、「次は文学の100冊」(台湾)など、未来志向の提案も議論された。映画や音楽など、東アジアでは若者を中心に文化交流が盛んだが、書物交流はまだまだパイプが細い。100冊プロジェクトが新たな出版の地平を切り開くかもしれない。
【ことば】東アジア出版人会議
東アジアでの書物交流をめざす編集者らの組織。龍澤武(元平凡社編集局長)、加藤敬事(元みすず書房社長)、大塚信一(元岩波書店社長)の3氏が、中国、韓国、台湾、香港の出版人に呼びかけて結成。05年秋の東京大会を皮切りに年2回の大会を開催。10月末に開いた第9回全州大会にはみすず書房、筑摩書房の編集者も参加した。
毎日新聞 2009年11月19日 13時06分(最終更新 11月19日 13時36分)
【毎日jp】
<日本>=全26点
●南北朝の動乱(佐藤進一著・中公文庫)
●講義録(丸山真男著・東大出版会)
●共同幻想論(吉本隆明著・河出書房新社)
●苦海浄土(石牟礼道子著・講談社)
●日本の古代国家(石母田正著・岩波書店)
●都市政策を考える(松下圭一著・岩波新書)
●世界の共同主観的存在構造(廣松渉著・講談社学術文庫)
●自動車の社会的費用(宇沢弘文著・岩波新書)
●文化と両義性(山口昌男著・岩波現代文庫)
●影の現象学(河合隼雄著・講談社学術文庫)
●狩猟と遊牧の世界(梅棹忠夫著・講談社学術文庫)
●無縁・公界・楽(網野善彦著・平凡社ライブラリー)
●古典の影(西郷信綱著・平凡社ライブラリー)
●万葉集抜書(佐竹昭広著・岩波現代文庫)
●戦時期日本の精神史(鶴見俊輔著・岩波現代文庫)
●精神史的考察(藤田省三著・平凡社ライブラリー)
●都市空間のなかの文学(前田愛著・筑摩学芸文庫)
●分裂病と人類(中井久夫著・東大出版会)
●意識と本質 精神的東洋を求めて(井筒俊彦著・岩波書店)
●字統(白川静著・平凡社)
●全体を見る眼と歴史家たち(二宮宏之著・平凡社ライブラリー)
●天皇の肖像(多木浩二著・岩波書店)
●自然の慈悲(伊谷純一郎著・平凡社)
●天皇の逝く国で(ノーマ・フィールド著・みすず書房)
●小さなものの諸形態 精神史覚え書(市村弘正著・筑摩書房)
●精神史(林達夫著・平凡社ライブラリー)
<中国>=全26点
●詩論(朱光潜著)
●中国建築史(梁思成著)
●中国法律と中国社会(瞿同祖著)
●中国哲学略史(馮友蘭著)
●中国文化要義(梁漱溟著)
●原儒(熊十力著)
●漢語史稿(王力著)
●魏晋玄学論稿(湯用彤著)
●中国歴史概要(翦伯贊編)
●中国の伝統美学(李澤厚著)
●仏教と中国伝統文化(蘇淵雷著)
●簡明な中国歴史地図集(譚其驤著)
●近代中国社会の新陳代謝(陳旭麓著)
●古代を疑う時代を脱する(李学勤著)
●村落からみた文化と権力(王銘銘著)
●明清時代の士大夫研究(趙園著)
●寒柳堂集(陳寅恪著)
●談芸録(銭鍾書著)
●郷土中国(費孝通著)
●現代中国思想の興起(汪暉著)
●儀礼のなかの美術(巫鴻著)
●兵は詐を以て立つ 「孫子」を読む(李零著)
●アヘン戦争から五四運動まで(胡縄著)
●中国文学史新著(章培恒、駱玉明著)
●中国政治経済史論 1949−1976(胡鞍鋼著)
●東亜儒学九論(陳来著)
<台湾>=全15点
●政道と治道(牟宗三著)
●中国文化の展望(殷海光著)
●中国芸術の精神(徐復観著)
●日據下における台湾の政治社会運動史(葉栄鍾著)
●中国人の性格 総合学際的検討(李亦園、楊国枢編)
●中華民族の花果零落れを説く(唐君毅著)
●歴史と思想(余英時著)
●中国哲学の精神とその発展(方東美著)
●中国の青銅器時代(張光直著)
●思想と人物(林毓生著)
●万暦十五年(黄仁宇著)
●幽暗意識と民主伝統(張灝著)
●現代精神と儒家伝統(杜維明著)
●台湾歴史図説(周婉窈著)
●世紀にまたがる風采と文才 現代小説二十家(王徳威著)
<香港>=全7点
●中国歴代政治の得失(銭穆著)
●自由と人権(張佛泉著)
●香港と中西文化の交流(羅香林著)
●黄土と中国農業の起源(何炳棣著)
●中国現代小説史(夏志清著)
●中国の古代服飾の研究(沈従文著)
●新・中国文明起源の探求(蘇秉琦著)
<韓国>=全26点
●白凡逸志(金九著)
●意味から見た韓国の歴史(咸錫憲著)
●韓国医学史(金斗鐘著)
●韓国科学史(全相運著)
●韓国音楽史(張師勛著)
●韓国近代文芸批評史研究(金允植著)
●韓国数学史 数学の窓から見た韓国人の思想と文化(金容雲・金容局著)
●知訥の禅思想(吉熙星著)
●韓国儒学思想論(尹絲淳著)
●韓国社会史研究 農業技術の発達と社会変動(李泰鎮著)
●ガリレアのイエス イエスの民衆運動(安炳茂著)
●韓国戦争の勃発と起源(朴明林著)
●韓国の労働運動と国家(崔章集著)
●風流徒と韓国の宗教思想(柳東植著)
●揺れる分断体制(白楽晴著)
●韓国史新論(李基白著)
●古画鑑賞の楽しさ(呉柱錫著)
●時間との競争 東アジア近現代史論集(閔斗基著)
●戦争と社会 私たちに韓国戦争は何だったのか(金東椿著)
●韓国文学史の論理と体系(林熒澤著)
●韓国美術の歴史(金元龍・安輝濬著)
●運化と近代(朴熙秉著)
●韓国人の神話(金烈圭著)
●韓国文学通史(趙東一著)
●眼と精神 韓国現代美術理論(金福栄著)
●風景と心(金禹昌著)
毎日新聞 2009年11月19日 13時06分(最終更新 11月19日 17時20分)
注)一部ユニコード文字に切り替えました。
勃発したEブック戦争
更新:11月17日 10:15

米バーンズ・アンド・ノーブルが10月に発表
した電子書籍端末「Nook(ヌーク)」
〔ロイター〕
先日、マンハッタンのミッドタウンにある大手書店「バーンズ&ノーブル」を久しぶりに訪れた。実はこの店舗、私の仕事場から目と鼻の先にあるのだが、足を踏み入れることは滅多にない。ニューヨーク滞在も15年近くになるが、しょせん私にとって英語は外国語である。普段の仕事や生活という部分では特に困らなくても、余暇としての読書ということになれば、どうしても日本語の本が読みたくなる。逆に、特定の本が必要な場合にはアマゾンで検索、購入というパターンが定着しているため、ついつい書店とは疎遠になってしまう。
店に入ってみると、入り口からすぐの所に、同社が10月20日に発表した噂の電子書籍(Eブック)リーダー「Nook」の特設コーナーがあり、多くの人達をひきつけていた。残念ながら置いてあるのはモックアップだけだったが、それでもコンパクトかつシンプルなデザインには好感が持てた。個人的には、表面にキーボードを配置した、極めて機械的な印象の強いアマゾン「Kindle」のデザインよりも数段優れていて、これなら買ってもいいかな、という気にさせられた。
店頭ディスプレーの効果なのか、このデザインの良さが受けているのか、Nookの予約販売状況は極めて好調で、商品の生産が間に合わず、同社も嬉しい悲鳴をあげているという。年末商戦に照準を合わせた市場投入という理由も大きいのかも知れないが、いずれにしても、アマゾンとバーンズ&ノーブルという、書籍ビジネスの巨人が、それぞれのEブック・リーダーを抱えて真っ向から対決する準備を進めていることは、ソニーなど、この市場に早くから参入している企業もまじえたEブック戦争の本格化を意味している。
■出版界のデジタル化は加速するか
ところで、Eブック・ビジネスは「出版のデジタル化」という、極めて大きなテーマを背負っている。そんな中で、 KindleやNookといったハードウエアの良し悪しの比較は、大局的にはそれほど重要な要素ではないと私は考えている。現に、アマゾンもバーンズ&ノーブルも、コンテンツの配信先は専用Eブック・リーダーにとどまらず、11月10日に無料ダウンロードが始まったばかりのパソコンでEブックを読むソフトウエア「Kindle for PC」をはじめ、i PhoneやBlackberry等へとすそ野を広げている。また、Kindleの「Whispersync」機能やNookの「Reading Now」機能のように、コンテンツそのものにブックマークを設定する事で、例えばパソコンで読みかけていた箇所(かしょ)を別な端末で簡単に開き、そのまま読書を再開できる工夫も施されている。ネットを通じたコンテンツ配信により、何かとかさばりがちな「紙」というメディアからユーザーを解放しながら、なおかつ「読みたい時に、読みたい場所で、読みたいものを」という視点で、ユーザーの利便性を追求していく。これがデジタル書籍市場共通のビジネス・コンセプトになっていくのだろう。
コンテンツを制作する側にとっても、現在のEブック市場形成の流れは歓迎すべきことなのでは無いだろうか。私達は、デジタル音楽における著作権上の諸問題を散々目の当たりにしてきただけに、もう前車の轍を踏むことは許されない。著作権保護技術は常に優先課題として取り扱われる事になって当然である。私の知る限りでは、Kindle出現までに市場に出回っていたEブックと呼ばれるものでは、MP3ファイルと同様、簡単に複製、再配布が出来たため不法な著作権侵害の問題が発生していた。コンテンツの価値を保持するという視点から、この問題への対応は不可欠だと考えられる。
■無料配布もひとつの選択肢
今後のEブック・リーダーの普及に関しては、これからどのようになっていくか、まだ明確な予想がつかないが、現在の「アーリー・アダプター」による購入が一段落すると、いったん売り上げの落ち込みがあるのではないか、と想像することは出来る。そこからさらに市場を広げていくためには、やはりカンフル剤に相当するものが必要になってくるだろう。価格が下がってきているとは言え、一般大衆にとって250ドル強という価格は、全く新しい技術へのエントリー・ポイントとしては、やはり一考せざるを得ないレベルである。
Eブック・リーダーを通じて購読が可能となる新聞・雑誌とタイアップして、一定期間の購読契約と引き換えに無料でハードウエアを提供したらどうかという意見も、時折聞こえてくる。私はそれが、まんざら悪い提案ではない気がしている。出版社側には、どのようにして紙以外のメディア、特にネットを通じたコンテンツ配信を有料化していくか、という大きな課題が残されている。印刷メディアの情報に対する大衆の財布のひもが硬くなる一方で、ネット上の情報は無料が当たり前という風潮がまん延している中、このままネット情報の課金への糸口が探し出せなければ、近い将来、急激にメディアの質の低下を導くことになるのは目に見えている。コンテンツ販売ルートの1つとしてEブック・リーダーを普及させたいアマゾンやバーンズ&ノーブルといった流通業者。ネットを通じた課金コンテンツを、堅実なビジネスモデルとして一刻も早く定着させたい出版社。両者の利害関係は一致しているように見える。新しいビジネスモデルを着実に普及させていく為には、既存の常識は忘れて、コンテンツ制作側と販売側が足並みをそろえ、黎明期である今こそ、ここでしっかりとした土台固めをしていく必要がある。
来年には、アップルがEブック・リーダー兼用のタブレットPCを市場投入するという噂も、ちらほら聞こえてくる。音楽の時のように、同社が新たなコンセプトと豊富なマーケティング費用でライバルの一網打尽を試みるのか、あるいは、その頃には既に先行者による強固な城壁が築き上げられているのか、このあたりにも、今後注目していきたい。
◇ ◇
最後に、良い機会なので、極めて個人的な希望を書き記して本文を締めくくりたいと思う。
冒頭にも書いたが、海外に長年住んでいても、私の母国語は日本語であり、心にしみ込んでくるのは、やはり日本の書物である。海外在住の日本人で、私と同じ思いを感じている人達は、大勢いるはずだ。Eブックを普及させることにより、日本の出版関係者の方々には、海外に居住していても、日本国内とほぼ変わらない、手ごろな価格で書籍コンテンツが手に入るような環境を整えて欲しいと切に願っている。音楽と同様、著作権の問題が生じてくるのかも知れないが、それを何とか出来るだけクリアして頂きたい。海外にいながら、安価に日本の新刊が即時に読めるとすれば、個人的にこれほど幸せなことはない。海外に住んでみて、改めて日本語の持つ美しさや響きに魅了されている私からの、小さなお願いである。
-筆者紹介-
江川 央(えがわ なかば)
デジタルメディア・コンサルタント
略歴
1965年米国ニューヨーク生まれ。1987年、自由学園男子最高学部卒業後、キヤノンに入社。海外マスコミ対応、多国語版社内報制作、F1鈴鹿グランプリにおけるスポンサー・チーム渉外、新規技術広報等を担当した後、1995年よりニューヨーク駐在。同年3月より、キヤノン初のウエブサイト設立を担当、設立後に同ウエブサイトの企画・制作業務を統括。1998年より、インタラクティブ・コミュニケーションズ・マネージャーとして、同ウエブサイト運営に加え、オンライン広告を中心にインターネット・ビジネスの展開に幅広く関与。2001年3月に、キヤノンを退社、デジタルメディア・コンサルタントとして独立。現在はマンハッタンにある大手法律事務所、Debevoise & Plimptonのナレッジ・マネージメント・チームをはじめ、依頼に応じて企業ウエブサイトの開発や、オンライン・マーケティング等に関するコンサルテーションを実施する一方、インターネット関連コラムへの寄稿をはじめ、ビジネス、社会、日米文化等にもテーマを広げた情報発信、創作活動を展開中。
『一生懸命って素敵なこと』
今日は冷たい雨でした。そういえば六甲の紅葉も一気に進んだ気がします。
林文子 著『一生懸命って素敵なこと』(草思社 2006年) 読了。
帯にあるように、ダイエー再建中に書かれたものだが、今や横浜市長でいらっしゃる。内容は以前読んだ『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』とそれほど変わらないような気がする。少しプライベートな話が盛り込まれていたことと、車のセールスをしていたときのエピソードがすこし削られた感がある。
女性の社会とのつながり方について印象に残ったところをご紹介。
また価値観の多様化にともない、仕事を通じて自己実現しようという方と、そうでない方たちにくっきり分かれてくる。一生懸命仕事を通じて自己実現したいという女性もいれば、そうではない方もいるだろう。どちらがよくてどちらが悪いということではなく、それだけ人それぞれの価値観が認められる時代なのだ。(p.194)





